2012年03月24日

雨・雪などによる活動中止について

ここ陸前高田市では、3月に入ってもまだ雪が降る日が続いています。
雪天・雨天などの活動の中止の判断に関しては、本当に難しく神経を使います。
なぜならみなさんに活動していただく現場は多くの方々がお亡くなりになられた場所だからです。
まだ見つかっていないご遺体もまだ240名ほどおられ、実際に活動中のボランティアさんがご遺体を発見するケースもここ最近でもまた非常に増えています。
陸前高田市災害ボランティアセンターはまず第一にボランティアさんの安全と住民の方々の心情を最優先に考えます。
多くの方々がお亡くなりになった現場で、現地の方々はもうこれ以上誰かが傷付いたり無理をする姿を見たくないのです。

確かにお金と時間をかけて遠距離からわざわざ来られるみなさんに活動を断念していただくのはセンターとしても本当に苦渋の選択です。
でも、誰のための支援でしょうか?
たとえこちらがどんなに強い想いや計画を持っていたとしても、現地の方々の気持ちに反して活動することが本当にその土地のためになるでしょうか?
ボランティアのためのボランティアセンターではなく、多くの命を犠牲としてその機会を与えられたボランティアというモノに関して、我々も含め今一度みなさんに考えていただければ幸いです。

「待つこともボランティア」


みなさまのご理解とご協力を心からお願い申し上げます。


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